ええ、ですので外国の方もよく(SOLUMの)お店に来るんですよ。先日はスペイン人の方がいらっしゃって、(キャプテン翼関連の商品に)物凄い興奮されていて。イタリアなどでも人気も凄いですね。トッティも(キャプテン翼の)大ファンですし。
イギリスでも人気が凄くて、先日、高橋先生と共にポール・スミスさんとお会いすることが出来たんですね。ポール・スミスさんもマンガが大好きな方でウチの商品を見ながら興奮なさっていました。
――えっ、もう出てくる名前がビッグネーム過ぎて、一瞬耳を疑うレベルですよ。現在のアパレルのお仕事についてはいつ頃から開始されたんですか?
法人化したのは4年くらい前ではあるんですが、それまでもフットサルクリニックやサッカースクールを行う中で、もっとカッコいいものを着たいという想いから自分たちのチームユニフォームやウェアなどを作ったりしていたんです。
そこから高橋先生の協力もあり、キャプテン翼のコンテンツを取り入れる様になりました。当時生まれた息子の写真を高橋先生に持っていって描いていただいたところから「ショウ」というブランドのキャラクターが産まれたんです。それが大体8年くらい前のことで、そのタイミングで現在のSOLUMというブランドを立ち上げました。
――なるほど、高校当時からこだわっていたファッションがやがてサッカーとリンクしていったんですね。
そうですね、高校生当時はファッションが本当に好きでしたね。電車を乗り継いで、原宿行って渋谷行ってというのをいつもやっていました。その当時にハマりすぎていた所もあったので、今は逆に飽きてしまっているところがありますね。ジャージしか持ってないんじゃないかと思われるくらいほとんどジャージしか着てないですし(笑)
――当時から興味を持ってやっていらっしゃったことがやがて繋がって続いて今に至っているというように思います。子どもへの指導についても経験の中で得た考え方などで影響されている部分はあるんでしょうか?
そうですね、子どもへの指導でも過去の自分への反面教師ではないですけど、「こういう奴もいるんだよ」ということは伝えたいですね。先生の言いなりになりすぎてしまう真面目な子ばかりではなく、自分で判断して行動出来る子を褒めてあげたいとか、自分自身の経験ではあまりなかった褒めていく指導法を心掛けています。
――自分が学生時代で見ていた部活動も割と先生に忠実であることに重きが置かれていた傾向がありましたが、古川さんの自分の判断で行ったことに対する褒めるという姿勢は凄く良いですよね。指導の傾向がそういった方向に段々と変わってきているということなんでしょうか?
ええ、変わってきてますね。決断力や状況判断能力がサッカーでも重視されて指導の現場にも反映されていると思います。東京福祉大学に通っていた際は教育心理学や児童心理学を特化して学んでいたので、そういったアプローチの方法にも重きを置いています。
――デザインから福祉という経歴も異業種から異業種というように思いましたが、そのように繋がっていったんですね。お話を聞いていると、行動範囲の広さと感じます。
学生時代はちょうど自分のアイデンティティというか、自分が何者かを探ろうとしていた時期だったのかもしれませんね。何でこれをやらなければいけないんだという反発心が自分を動かしていたようにも思います。改めてこう振り返ってみると面白いですね。
――赴くままに動くというか、面白そうなものに対する古川さんのセンサーが凄いですね。これからもお仕事として色んなことに取り組まれていくんでしょうか?
ええ、SOLUMのブランドについては、自分たちが「こういうの欲しかったけどなかったよね」と思えるものをコンセプトに作っています。キャプテン翼のキャラクター入りビブスは子どもたちの導入の部分でかなり掴みがあって、「俺は翼でお前は岬太郎ね」という感じで盛り上がってくれるんです。
それと、大空翼や日向小次郎の絵が入ったすね当てもあり、これはFCバルセロナの会長にお渡しした際、チームHPのトップページに掲載されたことでよい宣伝にもなってしまいました。