伊藤賢治さん凱旋ライブ:川越東高等学校同窓会「ひんがし会」20周年記念イベント

去る2018年9月8日(土)に、ゲーム音楽作曲家の伊藤賢治さんによるライブ「レジェンドの凱旋」が、川越東高校(以下、川越東)の体育館にて開催されました。

以前に同窓会による卒業生インタビューにも登場いただいた伊藤さんは、川越東を1期生として卒業されている方に当たります。伝説とも言える1期生で、かつ数々のゲーム音楽の作曲で活躍をされている伊藤さんが30年の時を超えて川越東に帰って来たというということはまさに「レジェンドの凱旋」と言えるでしょう。

■伊藤賢治さんプロフィール

1968年7月5日生まれ。東京都板橋区出身。川越東高等学校に創立時の第1期生として入学。卒業後、専門学校を経て、株式会社スクウェア(現・株式会社スクウェア・エニックス)に入社。

同社のゲーム作品である「サガ」「聖剣伝説」のシリーズなど多数の音楽を担当し、2001年にフリーの作曲家として独立。現在はゲーム音楽作品を始め、舞台・TVアニメ等の劇伴、シンガーへの楽曲提供及びアレンジ、各種プロデュース等、幅広い分野で活躍中。

文化祭実行委員からの紹介で、伊藤さんが登場

MCでは現役時代でのこと、久しぶりの学校に来た感想などを語られ、母校への凱旋をステージ上でも噛み締められているように思われました。

そのMCの中で、この日を迎えたことも「一種の運命」であるとも語られ、母校のステージに立っているということに「何処か不思議な感覚」と通常のライブとはどこか少し違った雰囲気を感じられていたようです。

その「運命」という言葉とも紐付けて、ご自身の経歴を振り返りながら、「運命というのはどこでどう転ぶか分からないから自分自身で切り開いていくしかない」という在校生に向けたメッセージを綴ったとも思えるMCもとても印象的でした。

最後の二曲のタイミングで、「残り二曲は盛り上がる曲なので、ぜひ一緒に盛り上がって行きましょう!」と呼びかけ、それに呼応した在校生がステージ前に殺到。

「ここから行くぞ!」と拳を突き上げる伊藤さんとそれに答える在校生達。

楽曲の世代を超えた盛り上がりは伊藤さんも「感慨深いものがあった」と語っており、ライブを象徴的な出来事となりました。

オーディエンスの反応に熱い演奏で応える

会場のボルテージは最高潮に

熱狂を保ったままライブは終了しました。

(以下、当日メンバー、スタッフの紹介およびセットリスト)

ステージ後には、川越東の新聞文芸部の生徒も交えた取材が行われました。

高校生からの取材に対して、「自分自身を俯瞰しながら突き進んでいく力を身に付けていくことが大事」と長い時間を掛けながらも、少しずつ想いを積み上げて物事を成し遂げていくことの重要性を語っていらっしゃいました。

インタビューでは、伊藤さんによる珠玉のメッセージがいくつもありましたので、その一部を紹介させていただきます。

「自分は50歳になった今でもやりたいことはたくさんある。高校生なら大きな夢を持つことはもっと自由に出来る」

「夢は言葉にしていくだけでも形に結びつくことがある。何処かで誰かが覚えてくれていることがきっかけになって始まることだってある」

「辛い経験も乗り越えることで忘れられる。そんなタフさを身に付けていくことが大事」

取材の中で伊藤さんが語った様々なのメッセージは、高校生の部員の心にも多く響くものがあったようです。

川越東同窓会(ひんがし会)の20周年特別企画イベントとして行われた本ライブは盛況をもっての終了となりました。

今後も同窓会では、卒業生の皆様が関われるようなイベントを企画していきますのでどうぞご期待ください。

※同窓会が過去に伊藤さんにインタビューした記事については、以下のリンクから読むことができます。未読の方はぜひご一読下さい。


川越東高等学校同窓会Webサイト

<特別インタビュー 伊藤賢治>

<前編>

<後編>