■プロフィール

吉岡伸浩 同窓会会長

埼玉県富士見市出身、東京都大田区在住。富士見東中学校から、1993年に川越東高校入学(普通科)。1年時からバスケットボール部、生徒会に所属。1996年に卒業(10期生)。大原簿記学校を経て、株式会社NTTドコモ入社し、現在は溜池山王の本社にて財務部勤務。同窓会には発足時から参加し、2009年に同会長職就任。現在の趣味は社会人5年目で始めたゴルフ。ダイエットを兼ねたウォーキング、都内に出てから目覚めたというラーメン屋めぐりも休日の楽しみになっている。

Facebook

https://www.facebook.com/nobuhiro.yoshioka.96

――【~東魂よ、再び~】の記念すべき第一回を飾るのは、川越東高等学校同窓会の吉岡伸浩会長です、よろしくお願いします。まず、吉岡さんが同窓会に関わることになったきっかけは?

同窓会が発足したのは1998年(平成10)の3月、「川越東高等学校同窓会貸与奨学金制度」の設立を目指した組織として誕生しました。通常の奨学金とは別に、もっと緊急を要する事情の学生を支援する制度です。

当時、川越東の森園先生から「同窓会をやってくれないか」という依頼があったんです。かつて生徒会に関わった卒業生を中心に連絡があったようで、私は学生時代1年だけ副会長をしたつながりで連絡をもらいました。卒業後は川越東の現状について知る機会はなかったので、「いま、学校はどうなっているんだろう」と気になったこともあり、私も参加することにしました。それからいまに至っています。

初代会長は2期生生徒会長の藤崎正悟さん。5期10年も会長を務めてもらい、2009年(平成21)9月から私が推薦され、会長職を引き継いでいます。前会長や現在の同窓会活動で川越東高校の窓口になってくださっている元田先生と、川越駅前の居酒屋で今後の活動について話し合い、2代目会長就任を要請されたときのことは、いまでもよく覚えていますよ。

――学生時代は生徒会副会長を務めていたということですが、どんな活動が思い出に残っていますか?

1年の秋に立候補して副会長に選出されました。それからは、現在も続いている「あしなが学生募金」のボランティア活動をスタートさせたり、翔鷺祭(文化祭)では実行委員と協力して活動したり、色々な経験ができました。私がいたときの生徒会室は、2階の東側最奥の部屋でしたが、現在は新聞文芸部とクイズ研究部の部屋になっているようですね。

現在の生徒会室は、旧写真部の暗室へ移動している

――部活動や学校行事などで、印象に残っていることは?

中学から続けていたので、バスケットボール部に3年間所属していました。1~2年生の間は生徒会と兼任です。当時はマジック・ジョンソン、マイケル・ジョーダンがNBAで活躍していて、日本でもバッシュブームがありました。私の履いていたバッシュもジョーダンシリーズ。身長は184cmあったのでセンターをしていましたが、比較的大きい選手が多いチームでしたね。当時の顧問の長原先生は、現在も学校にいらっしゃいます。毎年何期生かが集まって、先生とOB会を行っているようです。

学生時代の一番の思い出は夏の合宿ですね。夜の学食で食事をして、当時は合宿所がなかったのでプールのシャワーで入浴、そのままみんなで、真っ暗な夜のプールに飛び込んだりして…。チームメートとの絆が深くなった時間でした。

あとは、両親の影響でスキーが得意だったので、スキー合宿も思い出に残っています。1年生の実習では山形の蔵王、修学旅行では北海道のルスツ。どちらも1週間くらい行ったと思います。雪もしっかりあって、楽しかったですね。

――部活に生徒会に、学校の行事にと、非常に充実した学生生活だったんですね。

それでも、やりのこしたことはあるんです。当時は「東洋一」といわれた体育館に憧れて、川越東のバスケ部に入ったのに、まだレギュラーでもない1年のうちに生徒会も兼任してしまった。その生徒会も結局両立できずに、1年間だけでしたからね。とにかく熱しやすく、冷めやすい学生だったんです。よくいえば好奇心旺盛、悪くいえば中途半端。バスケ部は卒業まで続けましたが、レギュラーにもなれなかったですし、チームもいいところまで勝ち上がれなかった。最近の川越東野球部の大活躍をみていると、「もっとバスケ部一本で頑張っていれば!」と思ってしまうこともありますよね。生徒会でも、「もっとやれることがあったんじゃないか」と、いまさらアイデアが浮かんだりします。

青春を過ごしたバスケットコートで

――それが今、同窓会活動に力を入れている理由になっている。

それもあると思います。会長を受けたことも、生来の「好奇心」がうずいたのかもしれませんね。

また、同窓会活動を始めて気づいたことなんですけど、同級生がいま何をしているか、他の期にどんな卒業生がいるかってことをほとんど知る機会がないんです。バスケ部の仲間ですら、いまどんな職業に就いているかもわかりません。

幸い、現在はFacebookやTwitterといったソーシャルネットワーキングサービス(SNS)が広く普及したので、これまでよりも知る機会が増えました。私が就任してまず取り組んだことのひとつに、同窓会のWEBサイトの立ち上げやSNSでの告知活動があります。これまでは紙の会報誌を年一回お送りするだけでしたが、SNSを利用することで、アナログ的な情報発信からリアルタイムな関係性に発展させることができたと思います。便利なサービスをうまく活用して、同窓生が広くつながっていくような仕組みを作っていきたいですね。

歴代生徒会が発行してきた『知勇』には、かつての吉岡さんの姿も

――今後、同窓会ではどんな活動が予定されているのですか?

川越東高校は、2013年に創立30周年を迎え、卒業生も合計で1万人を超えました。これを記念した行事として、「大同窓会」という会合を行う予定です。これは学年に関係なく、川越東の全同窓生、先生方、そしてその家族にも参加していただける大規模なイベントを予定しています。世代を超えて同窓生の親睦を図りたい。そして「川越東高出身」というネットワークを大きく広げたいと思っています。私と同じで「知らない」という人が多いと思うので、つながりのきっかけになれば。

会場は…これはまだ構想ですが、さいたまスーパーアリーナでできればと思っています!現在、実行委員とともにプランを進めていますが、数年以内、私が会長の間に実現したいですね。

同窓会は今年で発足16年目。これまでは細々と活動していたので、どんな存在か知らない、交流したことがないという人も多いと思います。この記事やSNSなどを活用して、「川越東高校を卒業してよかったな」と改めて思えるような活動・発信をしていきますので、興味を持っていただいて、ぜひ一緒に参加していただければ。

生徒会室で、学生時代の思い出を語った